ESG投資シリーズ⑦ 世界の代表的なESGインデックスとGPIFのESGインデックス

ESG投資シリーズ⑥ どのようにESG投資するのか?(2)で、インデックスの活用がESG投資において有用であるということを勉強しました。

GPIFもESGインデックスを公募して公表しています。

また、資産運用全般においてインデックスは非常に有用なツールです。代表的な株式インデックスについて以下でまとめたので、読んでいない方はどうぞ。

資産運用をはじめる前にこれだけは知っておきたい株式インデックス

この記事でも取り上げましたが、世界三大ESGインデックス提供会社は、MSCI、FTSE、S&Pダウジョーンズであることは間違いないでしょう。

ESGインデックスについても、これらがメジャーどころになっています。以下、簡単に紹介します。

MSCI

MSCIは700以上のESGインデックスを提供しています。主力は、MSCI Global Sustainability Indexes, MSCI World Index, MSCI EM ESG Index, MSCI ACWI ESG Indexなどがあります。これらは、ESGスコアに優れた銘柄を少数選定して集中的にポートフォリオを組むスタイルを採用しいます。

運用資産が巨大なユニバーサールオーナー向けには、上記のインデックスは不向きなため、以下のインデックスが別途あります。
「MSCI ESG Universal Index」ファミリーは、対象ユニバース毎に5つ設定されています。
MSCI ACWI ESG Universal Index(先進国23ヶ国及び新興国21ヶ国の合計44ヶ国)
MSCI World ESG Universal Index(先進国23ヶ国)
MSCI Europe ESG Universal Index(欧州地域)
MSCI EM ESG Universal Index(新興国)
MSCI USA ESG Universal Index(米国)

https://www.msci.com/esg-indexes
https://www.msci.com/msci-esg-universal-indexes

FTSE(フィッチ)

FTSE4Good Indexは、ロンドン証券取引所グループの100%子会社であるFTSE Internationalが2001年から公表しているESGインデックスです。
FTSE4Good Indexは、先進国、米国、欧州、英国、オーストラリア、日本、新興国、中南米新興国など15種類のインデックスがあります。

https://www.ftse.com/products/indices/esg

S&Pダウ・ジョーンズ

Dow Jones Sustainability Induces (DJSI)シリーズ。DJSIは、1999年にダウ・ジョーンズがRobecoSAMと共同開発したもので、ESGインデックスの老舗として存在感を示してきています。
先進国・新興国を含む「DJSI World」、北米地域対象の「DJSI North America」、欧州地域対象の「DJSI Europe」、アジア太平洋地域対象の「DJSI Asia Pacific」など8種類あります。

GPIFのESGインデックス

総合型指数として国内株式に対するものが2つ、環境に関するもので国内株式、外国株式について一つずつ、社会に関するもので、1つの合計5つのESGインデックスがGPIFで採用され、それらのインデックスを利用した運用が行われています。

5つのインデックスは、MSCIが2つ、FTSEが1つ、S&Pダウジョーンズが2つという内訳になっています。ビッグ3が独占しています。

選定したグローバル環境株式指数に基づくパッシブ運用は、国内・海外合わせて、約1.2兆円規模だということです。

以下は、GPIFのプレスリリースからの抜粋です。各インデックスのコンセプトなどについて簡単にまとめています。

運用資産が巨額なGPIFなどのアセット・オーナーは、マーケットへの影響が大きすぎるため、運用の大部分をインデックスを活用したパッシブ運用を行う必要があります。

ESGインデックスといってもインデックス提供会社によってインデックス作成のメソドロジーやテーマは異なるので、かなり幅広いものだと思います。

企業としては、インデックスに採用されるように、ESGへの取り組みをしっかり行い、開示するというインセンティブが付与され、ESG投資によって企業行動を変える可能性があると思います。

インデックスというものは、資産運用において非常に大切な役割をになっていて、公共性の高いものだと、あらためて実感しました。

 

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